91 鉄道編・JR

2025年5月 7日 (水)

2025年3月期の連結決算発表! 多角化する「JR西日本(西日本旅客鉄道)」 東海道新幹線一本足打法の「JR東海(東海旅客鉄道)」 

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-JR西日本・JR東海-
 「Netflix(ネットフリックス)」の「新幹線大爆破」が話題になっています。「JR東日本」が特別協力しただけあって迫力満点ですね。東北新幹線の「E5系」が破壊されるのにお堅いJRがよく協力したなあ!と時代の変化を感じます。50年前の1975年の「新幹線大爆破」では、内容ゆえに「国鉄」は協力を拒否しました。

 本題に戻って、1987年4月1日に、「国鉄」は115年の歴史に幕を閉じて分割・民営化されました。北から「JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州」そして「JR貨物」のJR7社が発足しました。「国鉄清算事業団」が約25兆円の借金を引き継ぎました。

 経営が安定していた本州3社「JR東日本、JR東海、JR西日本」は株式上場を果たし、その後「JR九州」も株式上場を果たしています。それに比べて「JR北海道、JR四国」は地理的ハンディから苦しい状況が続いています。

 2025年3月期の本州3社の売上高(営業利益)を比較すると、1位の「JR東日本」が売上高2,887,553百万円(営業利益376,786百万円)、2位の「JR東海」が売上高1,831,847百万円(営業利益702,794百万円)、3位の「JR西日本」が売上高1,707,944百万円(営業利益180,161百万円)となっています。

 「JR東海」と「JR西日本」は、売上高がほぼ同じで推移しています。しかし、2025年3月期の営業利益は、「JR東海」が702,794百万円と営業利益7,000億円を超える超優良企業です。「JR西日本」の180,161百万円とは4倍近い差があります。


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西日本旅客鉄道(JR西日本)
 「JR西日本(西日本旅客鉄道)」は、首都圏に圧倒的な在来線の鉄道網を持つ「JR東日本(東日本旅客鉄道)」や超高収益が約束されている東海道新幹線を持つ「JR東海(東海旅客鉄道)」と比べて鉄道が弱いので、多角化しないと収益を伸ばすのが難しいです。

 2025年3月期連結決算では、売上高1,707,944百万円(1兆7079億円)の内訳は、鉄道・バス・フェリーなどのモビリティ業1兆467億円(約61%)、流通業約2,082億円(約12%)、不動産業約2,326億円(約13%)となっています。

 その中で鉄道収入は約8,926億円です。内訳は新幹線約5,093億円(山陽新幹線約4,312億円+北陸新幹線約781億円)、在来線約3,833億円となっています。JR西日本の鉄道収入に占める新幹線の割合は約57%です。新幹線への依存度が割と低いJR西日本でも新幹線の存在感は際立っています。

 JR西日本・IR資料室(2025/05/02)
 2024年度(2025年3月期)

西日本旅客鉄道の連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
1998年3月   1,229,137百万円   118,111百万円
1999年3月   1,205,078百万円   117,941百万円
2000年3月   1,191,009百万円   107,758百万円
-----------------------------------------
2001年3月   1,195,516百万円   111,877百万円
2002年3月   1,190,610百万円   117,649百万円
2003年3月   1,165,571百万円   122,636百万円
2004年3月   1,215,735百万円   126,930百万円
2005年3月   1,220,847百万円   133,100百万円
2006年3月   1,240,098百万円   135,218百万円
2007年3月   1,262,935百万円   135,341百万円
2008年3月   1,290,190百万円   137,413百万円
2009年3月   1,275,308百万円   122,519百万円
2010年3月   1,190,135百万円     76,530百万円
-----------------------------------------
2011年3月   1,213,506百万円     95,988百万円
2012年3月   1,287,679百万円   109,799百万円
2013年3月   1,298,913百万円   129,497百万円
2014年3月   1,331,019百万円   134,593百万円
2015年3月   1,350,336百万円   139,774百万円
2016年3月   1,451,300百万円   181,539百万円
2017年3月   1,441,411百万円   176,392百万円
2018年3月   1,500,445百万円   191,365百万円
2019年3月   1,529,308百万円   196,946百万円
2020年3月   1,508,201百万円   160,628百万円
-----------------------------------------
2021年3月      898,172百万円 △245,544百万円
2022年3月   1,031,103百万円 △119,091百万円
2023年3月   1,395,531百万円     83,970百万円
2024年3月   1,635,023百万円   179,748百万円
2025年3月   1,707,944百万円   180,161百万円

2026年3月予想
2026年3月   1,820,000百万円   190,000百万円(会)
2026年3月   1,836,000百万円   190,000百万円(コ)

(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2025年5月7日時点の数値です。


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東海旅客鉄道(JR東海)
 「東海道新幹線」を持つ「JR東海(東海旅客鉄道)」は、「東海道新幹線」の一本足打法となっています。「東海道新幹線」からの莫大な収益が約束されているからです。

 2025年3月期連結決算では、売上高1,831,847百万円の内訳は、運輸業1,490,531百万円(約81%)、流通業約163,158百万円(約9%)、不動産業51,821百万円(約3%)となっています。

 流通業163,158百万円の中で、「JR名古屋高島屋」が636億円を占めています。「JR名古屋高島屋」の2024年1月~12月までの売上高は2136億2200万円です。大きな差があるのは、636億円には会計基準の「収益認識基準」が適用されているためです。

● 全体の売上高の約73%が東海道新幹線!
 鉄道収入は、新幹線が約1兆3312億円+在来線が約1012億円=約1兆4325億円となっています。鉄道収入に占める「東海道新幹線」の割合は約93%です。JR東海の全売上高に占める「新幹線」の割合は約73%です。

 「JR東海」は、「リニア中央新幹線」の建設に毎年莫大な金額を支払っていますが、経営が傾かないのは超ドル箱の「東海道新幹線」があるためです。「JR東海」が「JR東日本」のような斬新な新幹線車両を開発しないのは、冒険よりも「安全・安定・安心」を何よりも重視するためです。

 JR東海・決算短信(2025/04/30)
  2025年(令和7年)  3月期

東海旅客鉄道の連結決算(売上高/営業利益)
-----------------------------------------
2007年3月   1,146,245百万円   380,601百万円
2008年3月   1,147,112百万円   368,672百万円
2009年3月   1,234,269百万円   337,019百万円
2010年3月   1,221,629百万円   325,698百万円
-----------------------------------------
2011年3月   1,333,294百万円   335,949百万円
2012年3月   1,366,965百万円   370,475百万円
2013年3月   1,585,319百万円   426,142百万円
2014年3月   1,652,547百万円   494,612百万円
2015年3月   1,672,295百万円   506,598百万円
2016年3月   1,738,409百万円   578,677百万円
2017年3月   1,756,980百万円   619,564百万円
2018年3月   1,822,039百万円   662,023百万円
2019年3月   1,878,137百万円   709,775百万円
2020年3月   1,844,647百万円   656,163百万円
-----------------------------------------
2021年3月      823,517百万円 △184,751百万円
2022年3月      935,139百万円      1,708百万円
2023年3月   1,400,285百万円   374,503百万円
2024年3月   1,710,407百万円   607,381百万円
2025年3月   1,831,847百万円   702,794百万円

2026年3月予想
2026年3月   1,865,000百万円   667,000百万円(会)
2026年3月   1,868,588百万円   694,588百万円(コ)
 
(備考) (会)は会社予想、(コ)はアナリスト予想(コンセンサス)です。コンセンサスは頻繁に変更されます。上記のコンセンサスは2025年5月7日時点の数値です。



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2025年1月13日 (月)

大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線 JRルート・浮庭橋付近の「道頓堀川左岸側工事」 2025年1月10日の建設状況

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-大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線-

 「大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線」は、2023年3月18日に開業した「(大阪)地下駅」と、「JR難波駅」及び南海本線の「新今宮駅」をつなぐ路線です。

 JR阪和線、南海本線を介して、西日本最大の鉄道ターミナルである梅田ターミナル、大阪市の主要鉄道ターミナルである難波ターミナル及び天王寺ターミナル、国土軸との結節点となる新大阪駅及び関西国際空港とを直結する機能を有します。

 大阪都心ならびに京阪神圏の各拠点都市と関西国際空港とのアクセス性の強化等、広域鉄道ネットワークの拡充に資する事業で、関西の最重要プロジェクトと言っても過言ではありません。

 引用資料 関西高速鉄道・公式ホームページ
 なにわ筋線について

● JRルート
 「なにわ筋線」は、「(仮称)西本町駅」で、「南海ルート」と「JRルート」に分岐します。「JRルート」は「JR難波駅」と接続します。「道頓堀川左岸側工事」は、「道頓堀川」の浮庭橋付近の工事です。

なにわ筋線の概要
◆ 建設延長-約7.2㎞(複線)
◆ 中間駅-(仮称)中之島駅、(仮称)西本町駅、(仮称)南海新難波駅
◆ 事業スキーム-地下高速鉄道整備事業費補助による上下分離方式(想定)
◆ 整備主体-関西高速鉄道株式会社
◆ 営業主体-JR西日本(西日本旅客鉄道)、南海電気鉄道
◆ 開業目標-2031年春予定
◆ 総事業費-約3,300億円


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大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線」の「平面図・縦断図・構造形式」です。


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「JRルート」の縦断図です。


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「道頓堀川左岸側工事」の概要です。


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「道頓堀川左岸側工事」の2025年1月10日の建設状況です。奥の「浮庭橋(うきにわばし)」はまだ通行出来ます。


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「セメントミルクプラント」と「土留め壁」の芯材の「H形鋼」です。


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「三点式パイルドライバ」です。


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SMW工法

 「三点式パイルドライバ」で、「SMW工法(ソイルセメント柱列壁工法)」により「土留め壁」の構築を行っています。地中に挿入した「アースオーガ」で、土(Soil)とセメントスラリーを原位置で混合・攪拌(Mixing)し、「地中連続壁」を構築する工法です。


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「三点式パイルドライバ」には「三連型アースオーガ」が装着されています。


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「土留め壁」の芯材の「H形鋼」が並べられています。見えている「タンクローリー車」で、「土留め壁」の構築時に発生する「泥土」を吸引して外に運び出すと思われます。ちなみに、ビルの建設現場のように敷地に余裕がある場合は「泥土」は現地で固化して外に運び出します。


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「構台」の東端です。


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南東側から見た様子です。



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2024年10月28日 (月)

大阪ステーションシティ JR大阪駅(うめきたエリア)地上部「うめきたグリーンプレイス」 2024年10月22日の建設状況

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-うめきたグリーンプレイス-
 
「JR西日本」は、大阪駅直結のショッピングセンター「うめきたグリーンプレイス」について、駅前広場の一部を2024年12月12日に供用開始、2025年3月に全面開業すると発表しました。出店予定の20店舗も公開しました。

 引用資料 JR西日本(PDF:2024/10/18)
 大阪駅(うめきたエリア)地上部開発 「うめきたグリーンプレイス」開業時期、出店店舗のお知らせ ~2024年12月12日駅前広場一部供用開始、2025年3月全面開業~

 「うめきたグリーンプレイス」は、商業施設、歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキなどで構成され、概要は、地上3階、店舗面積約3,750㎡、店舗数は20店舗です。物販、食物販、飲食、フードコートなどを展開します。

 2024年12月12日から利用可能となる施設は、タクシー乗降場と一般車乗降場です。駅前広場にはそのほか、2025年3月に供用開始となる大型バス駐車場が整備されます。

うめきたグリーンプレイスの概要
◆ 計画名-西口広場整備事業
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大深町1番39の一部、210番の一部
◆ 交通-JR「大阪」駅直結
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 高さ-最高部20.30m
◆ 敷地面積-12,493.78㎡
◆ 建築面積-4,293.33㎡
◆ 延床面積-9,218.02㎡(容積対象面積8,339.27㎡)
◆ 店舗面積-約3,750㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-商業施設、歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキ 等
◆ 店舗数-20店舗
◆ 建築主-JR西日本、三菱地所、三井住友信託銀行、他9社
◆ 設計者-JR西日本
◆ 施工者-大鉄工業
◆ 着工-2023年12月15日
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ 開業-2024年09月06日(歩行者デッキ供用開始)、2024年12月12日(駅前広場一部供用開始)、2025年03月予定(全面開業)


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「駅前広場」です。

整備施設と供用開始時期
①タクシー乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)
②一般車乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)
③大型バス駐車場(2025年03月供用開始予定)


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1階のフロアマップです。4店舗が出店します。


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2階のフロアマップです。フードコートの5店舗を含めて10店舗が出店します。


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3階のフロアマップです。6店舗出店します。


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都市型フードコート

 2階には都市型フードコートが設けられます。フードコートには、これまで大阪駅周辺エリアでは実現しえなかった集積として、デイリーニーズに特化した5店舗(吉野家、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガー、丸亀製麺、ミスタードーナツ)が一堂に会します。


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「うめきたグリーンプレイス」の2024年10月22日の建設状況です。最新の動画を見ると「駅前広場」のアスファルト舗装が始まっているようです。


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「うめきたグリーンプレイス」の外観は完成しています。


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店舗面積約3,750㎡、店舗数は20店舗、物販、食物販、飲食、フードコートなどを展開します。


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「屋上緑化」が行われています。


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「うめきたグリーンプレイス」はまだ開業していませんが、2階内部を通り抜け出来ます。写真右側が「都市型フードコート」になります。


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「駅前広場」です。


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「タクシー乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)」と「一般車乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)」です。


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「うめきたグリーンプレイス」直下の1階部分に「大型バス駐車場(2025年3月供用開始予定)」が設けられます。


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「建築計画のお知らせ」です。



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2024年10月20日 (日)

JR大阪駅 大阪駅(うめきたエリア)地上部「うめきたグリーンプレイス」 2024年12月12日に駅前広場一部供用開始、2025年3月に全面開業!

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-うめきたグリーンプレイス-
 
「JR西日本」は、大阪駅直結のショッピングセンター「うめきたグリーンプレイス」について、駅前広場の一部を2024年12月12日に供用開始、2025年3月に全面開業すると発表しました。出店予定の20店舗も公開しました。

 引用資料 JR西日本(PDF:2024/10/18)
 大阪駅(うめきたエリア)地上部開発 「うめきたグリーンプレイス」開業時期、出店店舗のお知らせ ~2024年12月12日駅前広場一部供用開始、2025年3月全面開業~

 「うめきたグリーンプレイス」は、商業施設、歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキなどで構成され、概要は、地上3階、店舗面積約3,750㎡、店舗数は20店舗です。物販、食物販、飲食、フードコートなどを展開します。

 2024年12月12日から利用可能となる施設は、タクシー乗降場と一般車乗降場です。駅前広場にはそのほか、2025年3月に供用開始となる大型バス駐車場が整備されます。

うめきたグリーンプレイスの概要
◆ 計画名-西口広場整備事業
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大深町1番39の一部、210番の一部
◆ 交通-JR「大阪」駅直結
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 高さ-最高部20.30m
◆ 敷地面積-12,493.78㎡
◆ 建築面積-4,293.33㎡
◆ 延床面積-9,218.02㎡(容積対象面積8,339.27㎡)
◆ 店舗面積-約3,750㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-商業施設、歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキ 等
◆ 店舗数-20店舗
◆ 建築主-JR西日本、三菱地所、三井住友信託銀行、他9社
◆ 設計者-JR西日本
◆ 施工者-大鉄工業
◆ 着工-2023年12月15日予定
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ 開業-2024年09月06日(歩行者デッキ供用開始)、2024年12月12日(駅前広場一部供用開始)、2025年03月予定(全面開業)


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「駅前広場」です。

整備施設と供用開始時期
①タクシー乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)
②一般車乗降場(2024年12月12日11時頃供用開始予定)
③大型バス駐車場(2025年03月供用開始予定)


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1階のフロアマップです。4店舗が出店します。


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2階のフロアマップです。フードコートの5店舗を含めて10店舗が出店します。


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3階のフロアマップです。6店舗出店します。


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都市型フードコート

 2階には都市型フードコートが設けられます。フードコートには、これまで大阪駅周辺エリアでは実現しえなかった集積として、デイリーニーズに特化した5店舗(吉野家、ケンタッキーフライドチキン、モスバーガー、丸亀製麺、ミスタードーナツ)が一堂に会します。


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私は「吉野家」の牛丼と「ケンタッキーフライドチキン」のフライドチキンが大好物です。この2つを同時にフードコートで食べられるなんて夢のようです(笑)。


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「うめきたグリーンプレイス」の建設現場です。


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「うめきたグリーンプレイス」の建設現場です。


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「うめきたグリーンプレイス」の建設現場です。


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「建築計画のお知らせ」です。



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2024年10月18日 (金)

大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線 ホームは地下4階と地下5階に縦配置の「(仮称)中之島駅」 2024年10月9日の建設状況

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-大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線-

 「大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線」は、2023年3月18日に開業した「(大阪)地下駅」と、「JR難波駅」及び南海本線の「新今宮駅」をつなぐ路線です。

 JR阪和線、南海本線を介して、西日本最大の鉄道ターミナルである梅田ターミナル、大阪市の主要鉄道ターミナルである難波ターミナル及び天王寺ターミナル、国土軸との結節点となる新大阪駅及び関西国際空港とを直結する機能を有します。

 大阪都心ならびに京阪神圏の各拠点都市と関西国際空港とのアクセス性の強化等、広域鉄道ネットワークの拡充に資する事業で、関西の最重要プロジェクトと言っても過言ではありません。

 引用資料 大阪市・公式ホームページ
 大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線

なにわ筋線の概要
◆ 建設延長-約7.2㎞(複線)
◆ 中間駅-(仮称)中之島駅、(仮称)西本町駅、(仮称)南海新難波駅
◆ 事業スキーム-地下高速鉄道整備事業費補助による上下分離方式(想定)
◆ 整備主体-関西高速鉄道株式会社
◆ 営業主体-JR西日本(西日本旅客鉄道)、南海電気鉄道
◆ 開業目標-2031年春予定
◆ 総事業費-約3,300億円


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「大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線」の配線図です。


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「(仮称)中之島駅」周辺の平面図です。


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「(仮称)中之島駅」  の縦断図です。「堂島川」と「土佐堀川」にある杭を避け深くしている様子がよく分かります。地下は障害物だらけである事がよく分かります。


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「(仮称)中之島駅」  の両側は、「単線シールド」となっています。


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「(仮称)中之島駅」の駅舎は、5層構造(高さ約37m)となっています。
ホームは地下4階と地下5階の縦配置となっています。


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大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線「(仮称)中之島駅」の2024年10月9日の建設状況です。


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BG掘削機

 ドイツのバウアー(BAUER)社製の「BG掘削機」です。「BG掘削機」を使用する工法を「BG工法」と言います。円筒状の「ケーシング」を回転させながら圧入し、地中障害物を撤去します。


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北側の建設現場です。


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低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」

 低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」です。「BMX掘削機」もしくは「EMX掘削機」だと思われます。強固な「連続地中壁」を構築していると思われます。


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「安定液タンク」です。


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 南側を見た様子です。


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北側を振り返って見た様子です。


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更に南側から北側を振り返って見た様子です。



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2024年10月13日 (日)

中之島 地上57階、高さ約205mの「(仮称)中之島五丁目3番地計画」 & 地上52階、高さ約196mの「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」

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-中之島五丁目地区土地区画整理事業-
 「中之島五丁目地区」は、古くから大阪の経済・文化・行政の諸活動の中心であり、多様な文化機能、国際的な交流機能、商業機能、滞在機能などの都心機能の充実・強化をめざして開発・整備が進められている中之島の一角にあり、都市再生特別措置法に基づく「中之島周辺地域 特定都市再生緊急整備地域」としても位置付けられています。

 京阪中之島線の整備やなにわ筋線新駅の計画による交通利便性の向上やウォーターフロントの立地特性を活かして、低未利用地の土地利用転換等により、中枢業務機能の充実や質の高い都市空間の創出を図ることを目的とします。

 また、地区南側に位置する市道中之島線(南岸道路 幅員10m)及び都市計画道路中之島歩行者専用道2号線(幅員6m~8m)の整備を「中之島五丁目地区土地区画整理事業」の整備に併せて行います。

● 中之島五丁目に超高層ツインタワーマンション 
 中之島五丁目に超高層ツインタワーマンションが計画されています。1棟目が地上57階、高さ約205mの「(仮称)中之島五丁目3番地計画」、2棟目が地上52階、高さ約196mの「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」です。


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(仮称)中之島五丁目3番地計画
 「大阪市」では、大阪市環境影響評価条例に基づき、(仮称)中之島五丁目3番地計画環境影響評価方法書及び要約書の写しを2024年8月30日~9月30日まで縦覧されました。

 引用資料 大阪市・公式HP(2024/08/28)
 報道発表資料 (仮称)中之島五丁目3番地計画環境影響評価方法書等の縦覧及び意見書の受付について

 引用資料 大阪市・公式HP(PDF:2024/08/30)
 (仮称)中之島五丁目3番地計画 環境影響評価方法書(要約書)

 計画名は「(仮称)中之島五丁目3番地計画」、所在地は大阪市北区中之島五丁目3です。「関電不動産開発、エヌ・ティ・ティ都市開発、住友商事」により、地上57階、高さ約205m、延床面積約129,000㎡、総戸数約1,100戸の大規模超高層タワーマンションが建設されます。2031年までの完成を目指します。

(仮称)中之島五丁目3番地計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中之島五丁目3
◆ 交通-京阪電気鉄道中之島線「中之島」駅
◆ 階数-地上57階
◆ 高さ-高層部約205m、低層部約20m
◆ 敷地面積-約9,685㎡(地区内供用車路の一部を含む)
◆ 建築面積-約5,400㎡
◆ 延床面積-約129,000㎡
◆ 容積対象面積-約87,100㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-共同住宅、小規模商業施設
◆ 総戸数-約1,100戸
◆ 建築主-関電不動産開発、エヌ・ティ・ティ都市開発、住友商事
◆ 着工-2026年度春頃予定
◆ 竣工-2031年度春頃予定


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「施設配置平面」です。


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「事業計画地」です。


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(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画

 「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」の建築計画のお知らせです。地上52階、高さ196.65m、延床面積82,646.00㎡の超高層タワーマンションです。

(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中之島五丁目14-1 外14筆(地名地番)
◆ 交通-京阪電気鉄道中之島線「中之島」駅
◆ 階数-地上52階
◆ 高さ-196.65m
◆ 敷地面積-4,735.16㎡
◆ 建築面積-3,788.00㎡
◆ 延床面積-82,646.00㎡
◆ 容積対象面積-54,260.00㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 地震対策-免震構造
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-(未発表)
◆ 建築主-住友商事、住友不動産、関電不動産開発、アサヒプロパティズ
◆ 設計者-日建ハウジングシステム
◆ 着工-2025年11月01日予定
◆ 竣工-2030年05月31日予定


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「南立面図」です。東側が高くなる傾斜地に建設されるようです。


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「配置図」です。


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2024年10月9日に撮影した「(仮称)中之島五丁目3番地計画」と「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」の建設予定地を南西側から見た様子です。


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「三点式パイルドライバ」が稼働しています。奥の「関電ビルディング」は、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」に関連してビルラッピングを実施しています。


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「(仮称)中之島五丁目3番地計画」と「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」の建設予定地を南東側から見た様子です。


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「(仮称)中之島五丁目3番地計画」と「(仮称)大阪市北区中之島5丁目計画」の建設予定地を東側から見た様子です。



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2024年10月 5日 (土)

大阪府・大阪市 大阪湾の人工島「夢洲」と大阪市の中心部などをつなぐ新たな鉄道路線の整備を検討 JR桜島線延伸が一番有力?

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-夢洲アクセス鉄道-
 大阪府・大阪市は2024年10月3日に、大阪湾の人工島「夢洲(ゆめしま)」と大阪市の中心部などをつなぐ新たな鉄道路線の整備を検討する協議体を設置すると発表しました。夢洲は2025年国際博覧会(大阪・関西万博)の会場で、2030年秋頃の開業を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)の予定地です。北側から乗り入れる2ルートについて採算性や実現性、技術的な課題を整理します。

 引用資料 日本経済新聞(2024/10/03)
 大阪府市、「夢洲アクセス鉄道」で検討会 25年度に結論

 学識経験者や、「JR西日本、京阪電気鉄道、阪神電気鉄道、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)、大阪港トランスポートシステム(OTS)が参加します。2024年11月に議論を始め2025年度前半に結論を出します。

 検討対象は3案で、(1)京阪中之島線駅延伸・西九条ルート-京阪電鉄の中之島駅から夢洲に至る新ルートを設ける案です。途中駅にはJRと阪神電鉄が通る西九条駅や舞洲などを想定しています。(2)京阪中之島線駅延伸・九条ルート-京阪電鉄の中之島線を大阪メトロ中央線九条駅まで延伸する案です。(3)JR桜島線延伸-JR桜島線を延伸して桜島駅から夢洲駅に乗り入れる案です。

● JR桜島線延伸が一番有力?
(1)京阪中之島線駅延伸・西九条ルートは、延長約11kmです。莫大な工事費に見合う効果があるとは到底思えません。
(2)京阪中之島線駅延伸・九条ルートは、延長約2kmです。大阪市営地下鉄中央線「九条駅」の両側が「阪神高速16号大阪港線」に挟まれている事が最大のネックです。「九条駅」の手前に軌道の合流・分岐のジャンクションを設けるには莫大なお金を投入して「阪神高速16号大阪港線」の高架橋を移動させてスペースを確保する必要があります。工事費に見合う効果があるとは思えません。
(3)JR桜島線延伸は、延長約6kmです。「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」と「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の予定地が鉄道で直結するメリットは大きいです。

 採用されるとしたら「JR桜島線延伸」ですが、人の住んでいない埋立地を結ぶ路線のため乗降客は「統合型リゾート(IR)」以外は見込めません。莫大な工事費をどのように負担するのか? 課題は山積しています。


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「大阪・夢洲地区特定複合観光施設設置運営事業」です。


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JR桜島線の延伸案では、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」と「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の予定地が鉄道で直結します。


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JR桜島線の延伸案

 JR西日本は、コロナ禍前の2018年4月27日に、2018年3月期期末決算に合わせて「JR西日本グループ中期経営計画2022」を発表しました。その中に「夢洲(ゆめしま)」への桜島線延伸を長期的な構想として検討することが盛り込まれました。JR西日本の社長は記者会見で、「夢洲がIRの拠点となっていけば、交通アクセス面で桜島線を活用することが大事」と述べました。

 「桜島線」は、西九条駅~桜島駅間の約4.1kmです。一部の電車は大阪環状線から乗り入れ、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」への足としても利用されています。

● 桜島駅の地下化もしくは半地下化が必要
 「桜島駅」は、島式1面2線の地上駅です。ホームへは「跨線橋」で連絡しています。「桜島駅」のすぐ西側には、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の外周道路があるので、その手前で地下に潜る必要があります。「桜島駅」の地下化もしくは半地下化が必要になると思われます。


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「桜島駅」のホーム西端です。ここからの延伸になります。


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すぐ西側の上空には、「阪神高速5号湾岸線」が走っています。


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「桜島駅」のすぐ西側には、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の外周道路があるので、その手前で地下に潜る必要があります。

 

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「桜島駅」のすぐ西側の「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の外周道路です。この部分は地下に潜る必要があります。



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2024年9月25日 (水)

JR大阪駅 大阪駅(うめきたエリア)地上部「うめきたグリーンプレイス」 2024年9月18日の建設状況

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-うめきたグリーンプレイス-
 「JR西日本」は2022年3月16日に、大阪駅北側の再開発地区「うめきた2期区域」で建設中の地下新駅の地上部に駅ビルを建設する事を発表しました。隣接する都市公園と大阪駅方面への連絡デッキも設置し、駅周辺の回遊性を高めます。

 2023年3月18日に大阪駅(うめきたエリア)に新たに地下ホームが開業し、関西エリアの「玄関口」である大阪駅の拠点性がさらに高まり、関西エリア全体のネットワークがより強化されました。新駅は2期区域の東側に位置し、地下1階に改札口やコンコース、地下2階に島式のホームを2面設置しました。

 「JR西日本」と「JR西日本不動産開発」、「JR西日本大阪開発」が開発を進めている、大阪駅(うめきたエリア)地上部の施設名称を「うめきたグリーンプレイス」に決定しました。

● 歩行者デッキが2024年9月6日に開通!
 「大阪府、大阪市、独立行政法人都市再生機構、三菱地所」を代表企業とするグラングリーン大阪開発事業者JV9社と連携し、うめきた2期地区の先行まちびらき日が2024年9月6日に、既存大阪駅方面(ノースゲートビルディング2階)とうめきたグリーンプレイスを接続する歩行者デッキを同じ2024年9月6日に開通しました。

 引用資料 JR西日本(PDF:2024/02/26)
 うめきた2期地区 先行まちびらき日を2024年9月6日に決定 ~大阪駅は西側エリアへのゲート機能を高めます~

うめきた(大阪)駅がさらに進化
◆ 2023年03月18日-うめきた(大阪)地下駅 開業
◆ 2024年09月06日-うめきた2期 先行まちびらき、JR大阪駅⇔うめきた2期間連絡デッキ供用開始
◆ 2025年春頃-地上部新駅ビル開業
◆ 2025年04月-大阪関西万博2025開幕
◆ 2031年春-なにわ筋線開業予定

 

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「うめきたグリーンプレイス」の外観イメージです。

うめきたグリーンプレイスの概要
◆ 計画名-西口広場整備事業
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大深町1番39の一部、210番の一部
◆ 交通-JR「大阪」駅直結
◆ 階数-地上3階、地下1階
◆ 高さ-最高部20.30m
◆ 敷地面積-12,493.78㎡
◆ 建築面積-4,293.33㎡
◆ 延床面積-9,218.02㎡(容積対象面積8,339.27㎡)
◆ 店舗面積-約3,750㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-商業施設、歩行者広場、駅前広場、歩行者デッキ 等
◆ 店舗数-20店舗(予定)
◆ 建築主-JR西日本、三菱地所、三井住友信託銀行、他9社
◆ 設計者-JR西日本
◆ 施工者-大鉄工業
◆ 着工-2023年12月15日予定
◆ 竣工-2025年03月31日予定
◆ 開業-2024年09月06日(歩行者デッキ供用開始)、2025年春頃(全面開業)


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「ノースゲートビルディング側より」です。


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「歩行者デッキイメージ」です(2024年9月6日に開通済)。


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「東側より(吹き抜け空間)」です。


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「西側より(ピロティ空間)」です。


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「北側より(大階段)」です。


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「大阪駅西側エリア 主な動線計画(2024年9月6日時点)」です。


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「うめきたグリーンプレイス」の2024年9月18日の建設状況です。


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「イノゲート大阪」の「バルチカ03」から見た様子です。「うめきたグリーンプレイス」の外観は完成しています。友人と待ち合わせて4階の「サル食堂バルチカ03店」で食事したついでに撮影しました。


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新たに店舗面積約3,750㎡、 店舗数20店舗の商業施設!
 2025年春頃には、「うめきたグリーンプレイス」に、店舗面積約3,750㎡、店舗数は20店舗(予定)の商業施設が誕生します。同時に「グラングリーン大阪 南館」に、店舗面積約20,120㎡、店舗数(未発表)の商業施設が誕生します。

 1年未満の短期間に大阪駅の西寄りに、「(1)KITTE大阪、(2)バルチカ03、(3)グラングリーン大阪 北館、(4)グラングリーン大阪 南館、(5)うめきたグリーンプレイス」の5カ所の商業施設が誕生する事になります。

 KITTE大阪(約16,000㎡)+バルチカ03(約6,500㎡)+グラングリーン大阪 北館(約2,640㎡)+グラングリーン大阪 南館(約20,120㎡)+うめきたグリーンプレイス(約3,750㎡)=総店舗面積約49,010㎡の商業施設が誕生します。


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「西口広場(駅前広場)」の建設現場です。


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「グランフロント大阪 北館」から見た様子です。


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アップです。


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「ひらめきの道」から見た「うめきたグリーンプレイス」です。


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角度を変えて見た様子です。


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「うめきたグリーンプレイス」はまだ開業していませんが、2階内部を通り抜け出来ます。


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2024年9月6日に開通した「うめきたグリーンプレイス」と「ノースゲートビルディング」を結ぶ歩行者デッキです。


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「建築計画のお知らせ」です。



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2024年8月 9日 (金)

北陸新幹線 「京都新駅」の3案(JR京都駅の地下、JR京都駅南側の地下、JR桂川駅周辺の地下) 来年度着工目指す、工期は最短で25年

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-北陸新幹線-

 「北陸新幹線」をどのように大阪までつなげるのか…その全貌がようやく判明しました。福井県の「敦賀」と「大阪」とを結ぶルートについて、国土交通省などが2024年8月7日に、詳細な案を与党の整備委員会に説明しました。工期は当初の15年から10年伸び、おおむね25年程度としています。

 引用資料 関西テレビ(2024/08/07)
 敦賀と大阪どうつなげる? 北陸新幹線「京都新駅」3案浮上 工期は10年延びて25年 来年度着工目指す

● 京都市にできる新駅は3案
 京都の新たな駅の候補として、(1)JR京都駅の地下およそ50mに設置する案、(2)JR京都駅南側の地下に設置する案、(3)JR京都線の桂川駅周辺の地下に設置する案の3案が示されたということです。

 工期が25年程度なら、仮に2025年に着工しても2050年頃の開業になります。その頃には「リニア中央新幹線」が大阪まで開通している可能性すらあります。

 その頃は日本の人口も大幅に減少しているし、「リニア中央新幹線」が開通したら「東海道新幹線」の乗降客も大幅に減少します。「米原ルート」で「東海道新幹線」に乗り入れても問題なさそうです。

 私的には、第一段階で「米原ルート」で米原駅に並走する形式で接続して、米原駅で乗り換え、第二段階で「リニア中央新幹線」が開通してから「東海道新幹線」に乗り入れでいいのでは?と思うようになりました。


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「小浜―京都ルート」の詳細な案を、与党の整備委員会に説明しました。


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京都の新たな駅の3候補地です。


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(1)JR京都駅直下案
 JR京都駅の地下およそ50m(大深度地下)に設置する案です。新駅をJR京都駅の地下に東西方向に配置します。


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(2)JR京都駅南側案

 JR京都駅南側の地下に設置する案です。新駅をJR京都駅南側の地下に南北方向に配置します。


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(3)JR桂川駅周辺案

 JR京都線の桂川駅周辺の地下に設置する案です。「関西に住んでいても桂川駅ってどこ?」という感じですが、大規模ショッピングセンター「イオンモール 京都桂川店」がある駅です。



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2024年7月 7日 (日)

「JR東日本」と「JR西日本」が車両の装置・部品共通化の検討を開始 調達コストの削減、設計・開発を省力化することで労働力不足に対応!

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-JR東日本とJR西日本が車両の装置・部品共通化

 「JR東日本」と「JR西日本」は 2024年4月に覚書を締結し、共同で在来線車両の装置・部品共通化の検討を開始しました。今後、効率的でサステナブルな車両製造を目指すことで、より持続的で安定した輸送サービスを提供します。

 引用資料 JR西日本(PDF:2024/07/05)
 JR東日本とJR西日本が車両の装置・部品共通化の検討を開始

 「JR東日本」と「JR西日本」は、在来線全体で計約1万5千両を保有しています。物価高騰が深刻化する中、調達コストを抑えるほか、部品の設計や開発の過程を省力化することで労働力不足に対応する狙いもあります。

 「JR東日本」と「JR西日本」は、北陸新幹線E7系/W7系の共同設計、相互直通運転を行っており、同一路線の新幹線を共同で運行しています。2023年4月には覚書を締結し、E7系/W7系系をベースとした新幹線の自動運転の実現に向けた技術検討も協力して進めています。新幹線ではこのような技術協力を行ってきましたが、今回のような在来線における技術的な連携は初めてとなります。


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JR西日本の最新の通勤形電車である「323系電車(大阪環状線)」です。


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JR東日本の最新の通勤形電車である「E235系電車(山手線)」です。


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JR東日本「E235系電車(山手線)」です。


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JR東日本の主力の通勤形電車である「E233系電車(南武線)」です。投入車両数は3,000両以上にも及び、JRグループでは最多の車両数を誇ります。



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