IPSアルファテクノロジ姫路工場 2009/10/30 早く操業開始してほしい!
撮影日2009年10月30日
「IPSアルファテクノロジ姫路工場」は、2008年の7月14日に着工されました。その後世界は金融危機に襲われ、2009年2月4日に、パナソニックはパネル2工場の稼働延期と大幅な投資圧縮を発表しました。
変更内容
液晶パネル工場(姫路市)
① 稼働開始 2010年01月 → 2010年07月(半年延期)
② 当初月産能力 80万台 → 40万台強(▲50%)
③ 投資金額 3000億円 → 2350億円(▲21.7%)
プラズマパネル尼崎第3工場(尼崎市)
① 稼働開始 2009年05月 → 2010年01月(8ヶ月延期)
② 当初月産能力 33万台 → 12万台(▲63.6%)
③ 投資金額 2800億円 → 2100億円(▲25.0%)
それから約9ヶ月経過しました。状況は一変しています。パネル生産1位の韓国、2位の台湾、3位の日本はすべてがフル生産に入っています。
「IPSアルファテクノロジ姫路工場」のニュースをあまり聞きませんが、生産開始時期の前倒しなどはまだ発表されていません。
ウォン安もありますが、液晶パネル生産で世界1位と2位の韓国の「サムスン電子」と「LG電子(LGディスプレイ)」の業績は絶好調です。この不況下で驚異的な利益を上げています。
過去の不況下でも継続的に投資を行い、大量生産により価格競争力をアップし、それがますます競争力のアップにつながっています。
それに比べて日本の電気メーカーは、不況になると一気に投資を控え内にこもります。そして景気が回復した時にも果実を受ける事が出来ません。
1990年代からこの失敗を何度も繰り返し、格下だと思っていた「サムスン電子」と「LG電子」は、今や巨大企業に成長し、新興国を中心とした海外では、日本の電気メーカーよりはるかに高い評価を受けています。
「パナソニック」は、今日(11月5日)から「三洋電機」に「TOB(株式公開買い付け)」を開始します。
やっと世界11ヶ国・地域の競争法審査をクリアしたからです。これで売上高が「日立製作所」に並ぶ巨大企業が誕生します。
ライバルの「サムスン電子」は、2020年に売上高36兆円というとてつもない長期的な経営指針となる「ビジョン2020」を発表しています。
審査をクリアのために今まで動けなかったと思いますが、クリアし呪縛から解き放たれました。ここからは積極果敢に世界に打って出て、世界の一流企業として大きく羽ばたいてほしいと願っています。
「パナソニック」は総合力で「サムスン電子」に対抗できる唯一の日本メーカーだと私は思っています。
撮影日2009年10月30日 IPSアルファテクノロジ姫路工場(2)
撮影日2009年10月30日 IPSアルファテクノロジ姫路工場(3)
撮影日2009年10月30日 IPSアルファテクノロジ姫路工場(4)
撮影日2009年10月30日 IPSアルファテクノロジ姫路工場(5)
撮影日2009年10月30日 IPSアルファテクノロジ姫路工場(6)
撮影日2009年10月30日
2009年9月26日(土)に開通した「市川浜手大橋」です。事業費は橋の両側の「飾磨バイパス」も合わせ約200億円の大プロジェクトでした。
「IPSアルファテクノロジ姫路工場」のために建設した訳ではなく、「飾磨バイパス」の部分は、1990年から工事は開始されています。
ただこのあたりは道が狭くて道路事情が非常に悪かったので、「IPSアルファテクノロジ姫路工場」にとっては抜群のタイミングで開通しました。
撮影日2009年10月30日 「市川浜手大橋」と「飾磨バイパス」はこのように立派な4車線の道路です。
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